そらんじ徒然草

その物に付きてその物を費し損ふ物数を知らずあり

一言でいうと
物には、それに取りついて損なうものが数限りなくあり、君子の仁義や僧の仏法のような尊いものさえ、とらわれればその人を損なう。
原文
その物に付きて、その物を費つひやし、損そこなふ物、
数を知らずあり。
身に虱しらみあり。
家に鼠ねずみあり。
国に賊ぞくあり小人せうじんに財ざいあり。
君子に仁義じんぎあり。
僧に法あり。
現代語訳
その物に取りつき、その物を消耗させ、損なうものは数えきれないほどある。身体には虱がいる。家には鼠がいる。国には賊がいる。つまらない人には財産がある。立派な人物には仁義がある。僧には仏法がある。
全244段の目次
底本: 烏丸光広本『徒然草』校訂本文(やたがらすナビ・CC BY-SA 4.0)
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