その物に付きてその物を費し損ふ物数を知らずあり
一言でいうと
物には、それに取りついて損なうものが数限りなくあり、君子の仁義や僧の仏法のような尊いものさえ、とらわれればその人を損なう。
原文
その物に付きて、その物を費し、損ふ物、
数を知らずあり。
身に虱あり。
家に鼠あり。
国に賊あり小人に財あり。
君子に仁義あり。
僧に法あり。
現代語訳
その物に取りつき、その物を消耗させ、損なうものは数えきれないほどある。身体には虱がいる。家には鼠がいる。国には賊がいる。つまらない人には財産がある。立派な人物には仁義がある。僧には仏法がある。