尊き聖の言ひ置けることを書き付けて一言芳談とかや名付けたる
一言でいうと
高僧たちの短い教えを集めた書物には、心にかなう言葉がいくつもあった。
原文
尊き聖の言ひ置けることを書き付けて、
一言芳談とかや名付けたる草子を見侍りしに、
心にあひて思えしことども。
このほかもありしことども、覚えず。
現代語訳
尊い高僧たちが言い残したことを書き留め、『一言芳談』とか名づけた冊子を見たところ、私の心にかなうと思われた言葉がいくつもあった。このほかにもあったが、覚えていない。
全244段の目次
底本: 烏丸光広本『徒然草』校訂本文(やたがらすナビ・CC BY-SA 4.0)