是法法師は浄土宗に恥ぢずといへども
一言でいうと
学者ぶらず、ただ念仏を唱えて穏やかに暮らす姿こそ、理想的である。
原文
是法法師は、浄土宗に恥ぢずといへども、学匠を立てず、
ただ明け暮れ念仏して、やすらかに世を過ぐすありさま、
いとあらまほし。
現代語訳
是法法師は、浄土宗の僧として恥ずかしくない学識を持っていたが、学者として人の上に立とうとはせず、ただ朝から晩まで念仏を唱え、心安らかに世を過ごしていた。そのありさまは、まことに理想的である。
全244段の目次
底本: 烏丸光広本『徒然草』校訂本文(やたがらすナビ・CC BY-SA 4.0)