そらんじ徒然草

鳥羽の作道は鳥羽殿建てられて後の号にはあらず

一言でいうと
鳥羽の作道という名は、鳥羽殿が建つ前からあった。
原文
鳥羽の作道つくりみちは、鳥羽殿建てられて後の号にはあらず。
昔よりの名なり。
元良親王もとよししんわう元日ぐわんじつ奏賀そうがの声、はなはだ殊勝しゆしようにして、
大極殿だいごくでんより鳥羽の作道まで聞こえけるよし、
李部王りほうわうの記にはべるとかや。
現代語訳
鳥羽の作道という名は、鳥羽殿が建てられた後についたものではなく、昔からの名である。元良親王が元日に奏上した祝賀の声はたいそう見事で、大極殿から鳥羽の作道まで聞こえたという話が、李部王の日記にあるそうだ。
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底本: 烏丸光広本『徒然草』校訂本文(やたがらすナビ・CC BY-SA 4.0)