鳥羽の作道は鳥羽殿建てられて後の号にはあらず
一言でいうと
鳥羽の作道という名は、鳥羽殿が建つ前からあった。
原文
鳥羽の作道は、鳥羽殿建てられて後の号にはあらず。
昔よりの名なり。
元良親王、元日の奏賀の声、はなはだ殊勝にして、
大極殿より鳥羽の作道まで聞こえけるよし、
李部王の記に侍るとかや。
現代語訳
鳥羽の作道という名は、鳥羽殿が建てられた後についたものではなく、昔からの名である。元良親王が元日に奏上した祝賀の声はたいそう見事で、大極殿から鳥羽の作道まで聞こえたという話が、李部王の日記にあるそうだ。
全244段の目次
底本: 烏丸光広本『徒然草』校訂本文(やたがらすナビ・CC BY-SA 4.0)