そらんじ徒然草

灸治あまた所になりぬれば神事に穢れありといふこと

一言でいうと
灸を多く据えると神事の穢れになるという説に、古い根拠はない。
原文
灸治きうぢ、あまた所になりぬれば、
神事じんじけがれありといふこと、近く人の言ひ出だせるなり。
格式きやくしき等にも見えずとぞ。
現代語訳
灸の治療を多くの場所に施すと、神事にかかわる穢れになるという話は、近ごろ誰かが言い出したものである。格式などの古い法令にも、そのような記述はないという。
全244段の目次
底本: 烏丸光広本『徒然草』校訂本文(やたがらすナビ・CC BY-SA 4.0)